一人娘は25歳。子育て中は怒ってばかりで反省しきり。娘はかわいいのに感情的になる自分が抑えられない。娘は私のことを毒親と思っているでしょう。悩み続けて知ったインナーチャイルドの存在。すでに大人になった娘、今さらどうやって向き合ったら良いのか。
私と母との関係。母は他界して20年。思い出すと、あまり良好とは言えず、なぜか安心感を得られない存在。性格も全然違い、笑うところも意見や感想もポイントが自分とは違う人。話をしていてもなぜか楽しくなく、いつも母の反応を見ている子供時代でした。
そして、子供の頃は「あなたのために言っているんだから」とよく言われ、ただ「わかるよ」と共感してほしくても、いつも「そういうものよ」と暗に私を否定するのでした。
なので、私は常に気持ちや意見を抑圧しながら育っていったように思います。そして成長とともに親離れをしていき、しだいに子供の頃のことを忘れていったのでした。今思えば、私の母もかなりの毒親ではないか。
結婚して娘を出産し育児が始まると、慣れない子育てに母が協力してくれたのですが、また私にダメ出しをしてくるのです。
我が子といえば、なかなか寝ない、泣き出したら止まらない、意思の疎通ができない。私は神経をすり減らし、産後うつのような状態に「大変だよね」ではなく「赤ちゃんなんだから」といった具合です。
私は、日に日に忘れていた子供時代の感情が、悲しみと怒りと言い返せなかった腹立たしさなど、フラッシュバックのようによみがえってくるのでした。そして孫をかわいがる母を見て余計とイライラするのでした。
インナーチャイルドが原因なのでは・・・
インナーチャイルドとは、直訳すると「内なる子供」と言い、子供の頃に傷ついた心のことを指すそうです。そして傷ついた心のまま大人になり、生きづらさを感じる人をアダルトチルドレンというそうです。
かわいいのに感情的になってしまう我が子への接し方がつらい。私のこの感情は自分の母親との関係がとても影響しているように思いました。
いつも否定されて自分を出せなかった子供の頃。感受性の強い子供だったので、自分で思っている以上に傷つき、その親子関係は大人になっても平行線のままだったように思います。母とは、ただ性格が違う、それだけだったのかもしれません。それとも冷たい母というものを感じ取って傷ついていたのかもしれません。
そして慣れない育児をきっかけに蓋をしていた感情が溢れてしまったようでした。娘でなく、自分の母親に対する負の感情です。
とは言え、感情的になってしまう子育ては娘に悪影響を及ぼします。
私は娘の心を傷つけてしまったことを本当に後悔しているのです。娘が20歳すぎた頃に友達関係のことで悩んでいる姿を見たときに、「私のせいだ」と直感しました。娘もまた子供の頃に、私と親子関係を通して、人間関係が学べていないからだと。生んだ時に戻って子育てをやり直したい・・・今さらですが。
娘はもういい大人なので、遠慮ぎみに、ではありますが、この先ずっと私は「愛情まる出し」にしていこうと決めました。あの子に伝わっているかはわかりませんが。自分の母親にしてもらいたかったことはそういうことだったんだろうなと。
いくつになっても愛情で満たされた親子関係。そしてあの子が幸せな人生でありますように。
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